2022年G1エリザベス女王杯の有力馬、穴馬、調教評価の高い馬、最終予想印を紹介します。
上位人気が期待される有力馬5頭
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[horse_detail name=”デアリングタクト” pop=”1″]2020年度の三冠牝馬。
2020年では伝説となっているジャパンカップでアーモンドアイやコントレイルといった三冠馬相手に3着となっています。
ケガの影響で約1年程休養し、復帰後は敗戦はあるものの、宝塚記念では3着と力を示しました。
前走オールカマーで一叩きされ、状態は上向くはず。
一週前の追切では、この馬らしさを取り戻してきている印象。[/horse_detail]
[horse_detail name=”スタニングローズ” pop=”2″]前走秋華賞で初G1制覇。
スローペースが得意なタイプではあるが、キレ脚は無いので早めに長く脚を使いたい。
キングカメハメハ産駒らしくパワーもあるのでゴール前坂がある阪神コースは合っている。
距離は2400mのオークスで2着となっているので、2200mなら何とかなりそう。[/horse_detail]
[horse_detail name=”ナミュール” pop=”3″]前走秋華賞で2着。
ペースはスローでも、ある程度流れても対応可能。
この馬のペースで走り脚を溜められるのが理想。
スタートやコーナリングがカギとなりそうです。[/horse_detail]
[horse_detail name=”ジェラルディーナ” pop=”4″]前走オールカマーでは、鞍上の好判断もあり鮮やかに抜け出し、重賞初制覇。
これまで勝利しているのは、外回りコースやスピードが活きるコースが多く、今回の阪神内回りを上手くこなすかどうかがカギに。
後は、ゲートや折り合いなど自分との戦いだが、出来ればペースは流れてほしい。[/horse_detail]
[horse_detail name=”ウインマリリン” pop=”5″]牡馬相手でも互角に渡り合ってきた馬で、これまでもオールカマーや日経賞勝ちがあり、牝馬の中では実績上位。
いつも好走する時の特徴は、道中内ラチ沿いを進むこと。
今回レーンジョッキーに乗り替わるので、大丈夫だと思うけれども、出来ればすんなりラチ沿いを取れる内枠希望。
また、昔から左膝に腫瘍がありますが、クラブの情報でも問題ないと言う話なので大丈夫でしょう。
今年は宝塚記念あたりから体調も上がってきているので、このタイミングでタイトルを掴みたいところ。[/horse_detail]
極撰穴馬2頭紹介
[horse_detail name=”ウインマイティー” pop=”11″]ここ2戦連続重賞レース好走で、復調してきました。去年は2走しか走れませんでしたし、5歳ながらまだフレッシュ。
マーメイドSは早め抜け出しから後続完封の強い内容で、前走京都大賞典は牡馬を相手に差して3着。勝ち馬には離されたものの、2着ボッケリーニとはさほど差はありませんでした。近走の状態が維持できているのであれば、牝馬相手に好勝負が出来そう。先行して早めに抜け出す競馬をしたいところ。阪神コースで好走出来ている点も良いですね。[/horse_detail]
[horse_detail name=”ルビーカサブランカ” pop=”16″]前走クイーンSでは、上位馬が内ラチ沿いを通った馬が占める中、5頭分ほど外を回して0.1秒差の4着と見た目以上に強い内容。その他のレースもスタートで出遅れて最後届かずというレースを繰り返しており敗れています。
ただ、愛知杯のようにある程度スタートを決めてスローペースを流れに乗りつつ、最後の瞬発力比べになれば、この馬も牝馬同士なら上位の力は持っているはず。実際に昨年末同じ舞台のオリオンSで好タイム勝ちを収めており舞台設定も問題なし。
スタートを決めて馬場傾向にもハマれば上位進出も十分にあると見ています。[/horse_detail]
マジカルラグーンについて
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今年11年ぶりの海外馬出走となる、マジカルラグーンについてお話したいと思います。
2010年、2011年のエリザベス女王杯で三冠牝馬であり、2011年のヴィクトリアマイルの勝馬であるアパパネを二年連続で抑えて勝利したスノーフェアリーのように海外馬として史上2頭目となる勝利を手に入れることができるのか注目です。
G1レースを3連勝した馬を父にもつ良血馬
マジカルラグーンは父Galileoで母がNight Lagoonとなり、先週アルゼンチン共和国杯で勝利した、ブレークアップの父ノヴェリストの妹となります。
父Galileoは血統で言うと、ハービンジャーと同じノーザンダンサー系の血統で、Galileo自身イギリスダービーやアイルランドダービーなどのG1を3連勝しているなど、3歳時に2000m~2400mの中距離で活躍していた馬です。
マジカルラグーンもイギリスアスコットのリブルズデールステークスG2やアイルランドカラのアイルランドオークスと、中距離で実力を示しています。
タフでスタミナがある先行タイプ
前走となるヨークシャーオークスG1では初の古馬との重賞戦となり、今年凱旋門賞を制したアルピニスタやイギリスオークス馬のチューズデーを相手に5着。
ヨークシャーオークスG1では、ハナを取る形となり、他の馬のペースが上がったタイミングについていけかなった形となりましたが、勝利したアイルランドオークスG1やリブルズデールステークスG2では、2番手3番手に控えて逃げている馬が距離を離してきても、焦らず脚を溜め、最後の直線に入る少し手前でスパートをかけて最後まで脚を持たせる競馬をしています。
アイルランドオークスの後の調教師であるハリントン夫人の話では、本質的には前へ前へと行きたがる馬の様で、逃げても問題ないが、フォーリー騎手が上手くコントロールをして抑えているようです。
フォーリー騎手は過去にも阪神競馬場での騎乗経験もあり、コースに関してもわかっているようで、タフなレースになればなるほど、この馬の本領が発揮されると感じているようです。
右回りコースに適正あり
アイルランドオークスのカラやリブルズデールステークスのアスコットとどちらも良馬場で右回りコースで勝利。
今年エリザベス女王杯が開催される阪神コースは右回りであり、好条件としています。
阪神競馬場のゴール手前の坂がありでタフさが求められるコースとなっていますが、勝利したカラ競馬場とアスコット競馬場は、共にゴール手前に坂があるタフなコース形態。
ゴール手前に坂のあるコース形態も問題ない印象。
日本の芝は海外の芝よりも堅く、スピードを要求される馬場となっているのですが、水曜日のインタビューでハリントン夫人は、速い馬場を求めて日本に来たと言っているように日本の芝の堅さはマジカルラグーンにとって好条件であると感じているようです。
懸念があるとしたら、内回りのコーナーが小回りの周回コースであること。
海外のコースではあまり周回するコースは無く、小回りとなるコーナーも少ないため、マジカルラグーンにとって小回りの周回コースは慣れていないコースと言えます。
小回りのコーナリングをどこまで上手くこなせるかがカギとなりそうです。
良馬場が得意
ベストなパフォーマンスを発揮するには、良馬場であることが条件の様です。
雨が降った時の日本の馬場の柔らかさとヨーロッパの馬場の柔らかさの違いが懸念点だとしています。
当日の天候や馬場状態の確認をし、良馬場開催となれば高評価、雨となり馬場が重くなってしまうのであれば、評価を少し割引したほうがいいかもしれません。
完璧なコンディションに仕上がっている
遠征で、馬体重を少し下げてしまいましたが、今週の水曜日の時点では最適重量までに戻ったとのこと。
水曜日の朝にフォーリー騎手と共に、リフレッシュのため、6ハロンほど走らせ調整を行ったそうです。
マジカルラグーンもフォーリー騎手が騎乗したことで、本番が近づいていることが分かった様子。
初の日本遠征にもかかわらず、動きも良く、とても落ち着いていて、完璧なコンディションに仕上がっているようです。
まとめ
血統や適正、コンディションのどれをとっても、マジカルラグーンが今回好走できる要素はそろっています。
今年の秋華賞馬のスタニングローズや史上初無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクトなど、日本の強豪を相手に、アイルランドのクラシックヒロインマジカルラグーンがどこまで対抗できるのか注目の一戦です!