ホープフルステークス
G1攻略戦
斎藤英志があなたを導きます
うまとみらいと(テキダン)斎藤英志より
ホープフルステークス G1攻略戦
明日の12月28日(水曜日)はホープフルステークス、
レースを正しく読み解き、実力馬を見抜いていきましょう。
今年のホープフルステークスは、ここまで無敗で挑む東スポ2歳S勝ち馬ガストリックや前走OPの野路菊賞を勝ったファントムシーフ。葉牡丹賞勝ちのミッキーカプチーノ、黄菊賞を勝ったセブンマジシャンの4頭。
さらにG3京都2歳Sを勝ったグリューネグリーンやOPの芙蓉Sを勝ったシーウィザード。他にも重賞で好走した馬や新馬戦を勝って臨む馬など、まさに来年のクラシックを見据えた素質馬たちが例年以上にたくさん揃った印象。
中山2000mを舞台に、今年の2歳中距離ナンバーワンを決めるレース、それが2022年のホープフルステークスです。
【ホープフルステークス-中山芝2000m】
ホープフルSが開催される中山2000mは、、、
4つのコーナーを周る右回りの小回りコースであり、
スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、枠による有利不利は少ないコースです。
コーナーが4つある事や直線が短い事から、
コーナーから仕掛け始める馬が多い傾向にあります。
4角で外にフラれ、内がパカッと開く様な光景もよく見るだけに、
位置取りや仕掛けの位置、ジョッキーの腕や馬自身の小回りの巧さが重要になってきます。
更に、直線が短いコースの特徴として、
トップスピードの「速さ」もそうですが、
トップスピードもっていくまでの「早さ」も重要になってきます。
そして最後には110mの間に2.2mの高さを上る
「中山名物の急坂」が待ち構えているので、スタミナとパワーも必要になる、、、
つまり、中山2000mは「器用さ」「スピード」「パワー」「スタミナ」、
その全てを兼ね備えていなくてはならず、非常にタフなコースという事になります。
となると第4コーナーは非常に重要で、
軸には「坂が上手で器用に立ち回れる差し馬」を選び、
相手には、軸と同型、そして同じラップで回って来る事ができる「先行馬」を選ぶ、 という結論に至ります。
軸馬に「坂が上手で器用に立ち回れる差し馬」を据え、
相手馬に「軸馬と同型、又は、同じラップで回って来れる先行馬」を据えて勝負。
【ホープフルステークス-競馬解析Lv2相対実力評価&レース評価】
【ホープフルステークス-脚質傾向】
●逃げ馬 / 先行馬
01番ファントムシーフ
03番シーウィザード
05番フェイト
06番グリューネグリーン
08番トップナイフ
11番ドゥラエレーデ
12番モンドプリューム
14番ジェイパームス
●差し馬 / 追込馬
02番ハーツコンチェルト
04番セレンディピティ
07番ボーンイングランデ
09番セブンマジシャン
10番ガストリック
13番ヴェルテンベルク
15番キングズレイン
16番スカパラダイス
17番ジュンツバメガエシ
18番ミッキーカプチーノ
【ホープフルステークス-注目馬 & 注目穴馬★】
18番ミッキーカプチーノ(注目馬)
前走葉牡丹賞では、1勝クラスのレースでしたが、今回と同じコースを好タイムで3馬身半差の圧勝。その勝ち方も、内を持ったままで上がってきて突き放すという強い内容でした。
もちろん、葉牡丹賞だけでなく新馬戦の内容も優秀で、勝ちタイムも速かっただけでなく、負かした馬から重賞勝ち馬が出るなど、そのレベルも高いものでした。
今回はG 1でメンバーレベルも一気に上がりますが、この馬がこれまで見せてきたポテンシャルを発揮出来れば充分勝ち負け出来るのではないでしょうか。
10番ガストリック(注目馬)
前走東京スポーツ杯2歳Sでは、ハイペースから内を掬って渋とく伸び、2、3着馬の追撃を振り切り勝利。長く使える末脚と最後まで抜かせない勝負根性が武器。
鞍上の三浦ジョッキーを含め陣営も早くから素質の高さを感じていた馬で、出世レースを制したこの馬のタイトル奪取に期待が掛かります。
01番ファントムシーフ(注目馬)
前走野路菊Sでは、スローペースの競馬ながら2着に2馬身差を付ける圧勝。上がり3ハロンも33.5秒と瞬発力の高さを見せつけました。
そこから休み明けでの参戦となりますが、鞍上は福永ジョッキーが続投で期待の高さを伺わせます。
2歳馬なので当然ですが、初の関東遠征や中山コースで、武器である瞬発力を発揮出来れば、このメンバー相手にもポテンシャルは引けを取らないでしょう。
02番ハーツコンチェルト(注目馬)
前走東京スポーツ杯2歳Sでは、スタートで立ち遅れてしまい後方からの競馬に。その後直線では挽回して前に迫るも、僅かに及ばす3着。スタートのロスさえなければという内容でした。
新馬戦の時から素質の高さを見せており、スローペースを後方から早めに押し上げ、スピードの違いを見せつける8馬身差の圧勝。
今回、中山コースとなって不安がなくは無いですが、ポテンシャルの高さでどこまで力を発揮出来るかが見ものです。
15番キングスレイン(注目馬)
前走百日草特別では、小頭数のスローペースという競馬ながら、先行して上手く立ち回り33秒台の末脚で着差以上に強い内容。
父がルーラーシップ、母はローズS勝ちのあるタッチングスピーチの良血で、ルメールジョッキーと言うように2000m以上のレースに適性がありそうなタイプ。
それだけに重賞級の相手でスピード勝負になった時の不安はありますが、走り方など含め、将来性のある馬体をしておりここでもという期待を抱かせてくれます。
13番ヴェルテンベルク(注目穴馬)
前走京都2歳Sでは3着と敗れたものの、4コーナーで外に弾かれる不利があってのもの。逃げた馬が残る中、直線だけの競馬になったので不利が無ければという内容でしたし、最後の脚は目を見張るものがありました。
今回、中山コースに替わりさらに器用さも求められますが、前走時も不利を受けるまではコーナーで早めの進出を見せるなど適性を感じるレースをしていただけに問題無さそう。
ジョッキーも昨年優勝の横山武史ジョッキーに替わることはプラスと働きそうで楽しみです。
これらホープフルステークスの傾向をよく理解し、
18頭の中に潜む実力馬を見抜き馬券にしていきましょう。
【ホープフルステークス-最終予想印】